100店舗以上あったスーパー「U購」。半年で17店閉店へ
チャイナリソースグループ(華潤集團)が運営する香港三大スーパーマーケットチェーン、U購(U select)は、香港の小売消費低迷を受けて継続的に規模を縮小している。今年上半期で店舗数は17店舗減少し、毎月平均3~4店舗が閉店している。同グループは以前、顧客の戻りを期待して本土のパートナーと新製品を開発すると述べていた。
U購は2015年に設立、チャイナリソースグループとイギリスの小売りチェーンのテスコによって、中国本土、香港、マカオでの事業運営に関する合意に達した。今年3月、U購の経営陣は香港の消費者心理が依然として弱く、香港人の消費習慣が深圳に流出していることを懸念し、店舗の半分を削減すると報じられた。
コロナ禍でU購は香港で100店舗以上を展開するなど急速に拡大したが、経済低迷と消費パターンの変化を受けて、赤字店舗の閉鎖を検討することを決めた。今年初めには店舗数を57店舗まで削減したが、ネット上のデータによれば、現在は月に平均3~4店舗のペースで閉店している。
U購に限らず、香港政府の国勢調査統計局が4月に発表した最新のスーパーマーケット業界データによると、4月の香港のスーパーマーケット全体の小売売上高は前年同月比3.0%減となり、2013年以来の最低水準となった。
かたやHKTVMallやタオバオなどネットショッピングは依然として活況。高齢化が進み、若い世代はネットで欲しいものを買う時代に、小売はさらなるオンライン化が必要となるだろう。
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