界限街に残された「九龍皇帝」曾灶財の作品 橋修復後に発見される
旺角の界限街(Boundary St.)にある鉄道橋の下の塗装が剥がれ、「九龍皇帝」こと曾灶財の作品が発見された。香港MTRは専門家を招聘し、同地に作品を保存した。
「曾灶財国皇」この文字を見ると、「九龍皇帝」こと曾灶財の墨で書かれた作品を思い出す。曾灶財は1950年代から多くの街頭で祖先や家族の名前などを毛筆で書き、彼の独特な筆跡は人々の関心をよせ、また香港人の懐かしい記憶となった。
この作品は界限街にある花墟公園近くの鉄道橋の下にあり、現存する中で最大規模と見られ、昨年塗料が剥がれたことで発見された。香港MTRはその後、専門チームを招き修復、違う時期に描かれた筆跡が3つあると発見した。
嘉禾設計有限公司の劉家鴻プロジェクトマネジャーは
「1996~97年の間にここで断続的に書かれていたと思います。書き終わるとすぐ関連部門に塗りつぶされては、また彼が書くという繰り返しでした。壁には「國」という大きな字が見えます。彼は華奢で筆跡も薄いですが、作品の面積が大きくインパクトがあるので保存しました。」
香港MTRは今後の劣化がないようにすでに防水防塵シートで保護済みと発表。同作品はMTR旺角と太子駅付近にあり、両駅ではポスターを貼って市民に向け作品鑑賞に誘導する予定だ。
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