【香港ローカル ニュース Vol. 149】
人数制限を設けず、ゆったりとした冬至宴会
コロナ流行が頭打ちになる中、政府は、22日からレストランや公共施設の定員制限を解除しました。また宴会参加人数の上限を引き上げ、バーやナイトクラブの利用、宴会や現地ツアーへの参加に対する簡易PCRテストの要件を外し、娯楽施設、スポーツ会場の屋外エリアでも飲食できるように、ソーシャルディスタンス措置を更に緩和すると発表しました。 ワクチン接種のパスやマスクの着用などの条件は維持されます。 また、政府は、これからの祝祭シーズンに公衆衛生対策に注意するよう促しました。
20日、香港で新たに14,982人のコロナウイルス感染者が確認され、そのうち870人が海外から感染し、33人が死亡しました。 さらに31の高齢者向け住宅と10の障害者向け住宅が陽性と報告され、その中で75人の居住者と13人の職員が関与し、138人が検疫のための濃厚接触者と分類されました。 学校については、840校で3,265人の陽性者が報告され、そのうち生徒2,808人、職員457人で、53校で63クラスが7日間停止されました。
この1週間で、毎日平均15,691件の新規感染者が報告され、前週比12%増となりました。 先週木曜日(15日)の新規患者数17,000人をピークに、数日間は1日の新規患者数が15,000〜16,000人の間で推移しています。 死亡者数については、先週は合計222人が死亡し、前週比24%増となりました。
「老人ホームでの感染者数は依然として多く、この2〜3週間で入居者の感染者数が急増し、この1週間で390の老人ホームから感染者が報告され、1,600人以上が感染した」と、健康保護センター感染症課の主席医官、歐家榮博士は述べています。 最新の居住者の二次感染率は46.2%で、これは高齢者が以前から感染していたことが関係していると考えられています。 患者数は増えたものの、ほとんどが軽症で、住民のワクチン接種率が今年の初めよりずっと高かったため、重症例や死亡例は少なかったとのことです。
政府は、22日からソーシャルディスタンスの措置を一部緩和する予定です。 医療保健部次官の李夏茵氏は、「死亡や入院患者の増加、診察室での長い待ち時間が医療システムを圧迫している」と指摘しました。 この季節に家族で集まる際には、予防策を忘れずにいてほしいものです。
李氏は、「当局は日常を取り戻したいと考えており、日常を取り戻す姿勢や方向性は変わらないが、ただ、日常をいかに早く取り戻せるかにかかっている」と述べました。 マスクの発注は再開の最終段階になって初めて緩和されるといいます。 また「連休明けに生徒の毎日の迅速検査義務化の緩和を見直す余地があり、今後、教育局と協議する」とし、「義務化された検査は徐々に減らし、迅速検査に置き換えることを検討しているが、核酸検査は感染を防ぐことができないため、ワクチン接種の合格要件を満たすために定期的に核酸検査をすることはできない」と述べました。
病院局のチーフマネージャーである關慧敏氏は、「救急病院の医療ベッド全体の稼働率は現在約113%である」と述べました。 また「高齢者や慢性疾患患者など、医療病棟で入院を必要とする新生児以外の患者が増えたのは、寒さが引き金となって自らの病気を発症したことと、新生児患者が重症化し、そのために入院率が高くなったと考えられる」と説明しました。
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