【香港ローカル ニュース Vol. 93】
中国本土からの観光客の減少が香港の食品・飲食業を復活させている
夏が終わり、秋の涼しさを感じる季節となりました。今回は、観光客の減少が香港の商売業へ与えた影響についてお届けしたいと思います。
コロナが観光客を遠ざけ、レストランやバーもターゲット客層を香港在住者へとシフトせざるを得なくなって、街での高級ブランドのチェーン店も活気がなくなりました。
不動産業者であるMIDLAND IC&Iの調査によると、2018年第3四半期以来、抗議行動とコロナが香港の経済に打撃を与える前に、主に中国人観光客がターゲット客層のジュエリー、医薬品、化粧品、衣類、皮革製品を販売する店の5分の1が既に閉店しました。
これに比べ、レストランと食品雑貨店の数は同期間9%成長しました。
最も賑やかなショッピングスポットでもこのような傾向があります。一時期、多くの中国人観光客が集まった九龍西洋菜南街も、6軒のレストランとバーが開店し、一方で12軒のコスメやスキンケアの店が閉店しました。2018年第3四半期以来、銅鑼湾(Causeway Bay)波斯富街にある高級時計とジュエリーを販売する店が5軒も閉店し、1軒の飲食店が開店しました。
香港はコロナに対して厳しい防疫措置を取っており、最大21日間の隔離措置を含め、中国からの観光客が本格的に戻ってくる兆しはまだありません。香港政府は、中国との国境制限を緩和しようとしていますが、全面的な開放計画がないため、香港はシンガポールやロンドンなど金融都市に遅れをとる可能性があります。
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