【香港ローカル ニュース Vol. 71】
香港の選挙制度を変えようとしている中国にG7各国外相が厳重なる懸念を表明
【NOWニュースチャンネル】七カ国からなる外相が声明を発表し、香港の選挙制度を変えようとする中国に厳重なる懸念を表明した。
イギリス外務省はこの声明を引用して、「関連する決定は中国政府が香港の異なる意見の声を押し殺そうとしていることの表れだ」と指摘し、「同時にそうした決定が香港の選挙制度内の民主的な要素を根本的に蝕むものだ」と評した。民主理念を推し進め権利と自由を守ろうとする人々へ中国と香港当局が無用のプレッシャーを掛けることを止めるよう促した。
一方、欧州連合EUは12日金曜日に香港2020年政治経済発展年度レポートを公表し、EUの外務安全保障政策上級代表者であるジョセップ・ボレルがこのレポートの中で述べるところでは、「香港の政治情勢は昨年重大な悪化を受け、高度自治も、民主原則も、基本的自由も甚だしく蝕まれ、いったい中国は一国家二制度の原則と基本法に基づいて香港に対する中国の国際的義務と約束を履行するつもりがあるのか、疑念を抱かずにはいられない」としている。レポートはまた「『港区国安法』=香港特区国家安全維護法』National Security Lawは、香港の民衆が権利と自由を行使することに対し不当に表現の自由を制限する萎縮効果を引き起こしている」と指摘している。
香港行政特別区政府は声明を発表し、「EUのレポートは『港区国安法』の政治的意義に泥を塗るものであり、EUの非難は明らかなるダブルスタンダードだ」と反撃の声を上げている。
ニュースソース:
Yahoo!ニュースに転載されたRTHK香港電台のニュース
2021年3月15日週一 上午8:51·1 分鐘文章
https://news.now.com/home/local/player?newsId=427185
△上記のニュースをさらに深掘りする関連報道△
行政長官:「自ら直接監督指導し、将来12か月に確実に3回の選挙を開催する」
全国人民大会(以下、全人大)は「決定+法改訂」の方法により香港の選挙制度を整備することを可決した。全人代常務委員会が『基本法』の付属条項の(一)と(二)を改正する作業を終えし次第、香港もローカルの条例を改訂しなくてはならない。行政長官キャリー・ラム林鄭月娥は、「将来12か月の内に3回の選挙を実施すること、時間は非常に緊迫しているが必ず実行すること、『出来るだけ』ということは有り得ず、彼女自ら一つ一つの手順を指導監督する」と述べている。
キャリー・ラムは中国共産党系の香港日刊新聞『文滙報』『大公報』『商報』のインタビューに答えて、立法議会議長梁君彥の賛同の意向を受けて、特急扱いで関連する草案の審議作業を行うことを示した。キャリー・ラムの見積もりでは20条を超える、主幹の条例と付属法令の改訂が必要であるが、一部の条例改訂は連鎖的にその他の部分にも全体に渡り影響が出るため、政府は統合的な条例草案の形式を取ることで処理する方向へ傾いている一方で、彼女も梁君彥も充分な審議を行なう時間があると思っているので、なおざりな処理をすることがあってはならず、この作業は重要な条例であることから、頻繁にかつ長時間に渡る会議を開くことも厭わず、その他の会議をはじいてでも時間を作り出して今回の条例改訂を進めるとしている。
同時に当件の重要性に鑑みて、条例草案作成・意見の提供・一般市民への説明を手始めに彼女自らが監督指導し、他の人間に任せることはしないと述べている。来年三月には行政長官の選挙を行なうことになっているが、そのためには数ヶ月前前から立法議会・選挙委員会の選任をしなければならない。両者とも行政長官の選挙をする資格を有する機関であるためだ。政府はまず選挙委員会1500名の委員の選挙を行なう手順を整え、彼らに全人大が賦与を決定する新たな職能を受け持たせ、そこから選挙により一部の立法議会議員を選出し、同時に立法議会候補者に参選する人員指名の責務を担わせる。政府当局は「三回の選挙を着実に整然と実施させることが出来る」としている。
ニュース出典:
Yahoo! Hong Kong に転載されたRTHK(Radio Television Hong
Kong)香港電台の報道
2021年3月15日週一 上午8:51·1 分鐘文章
上記Yahoo! HK のニュースに転載された記事の、RTHKの公式サイト内のオリジナル動画付き報道:
https://news.rthk.hk/rthk/ch/component/k2/1580072-20210311.htm
2021-03-11 HKT 18:45
主頁>視像新聞>“林鄭月娥稱未來12個月要完成修訂及進行3場選舉"
<以下、RTHKの原文記事>全國人大會議表決通過完善香港選舉制度的決定。行政長官林鄭月娥會見傳媒時表示,特區政府面對非常緊迫的時間表,未來12個月要完成修訂,亦要按新修訂的安排進行3場選舉,工作量大,但會迎難而上。
她表示,特區政府有責任向市民解說,令市民明白、支持、擁護今次修訂,強調要清楚解釋今次完善制度由中央「出手」,完全合法合憲。她指,可能有部分市民忘記過去數年承受的亂象,所以要透過解說指出近年出現的新情況、新問題、新挑戰。
她指要說出「實情」,包括近年明顯有別有用心的政客,利用漏洞、缺陷,進入政治制度內,而非協助特區施政、幫市民做實事,只是搞破壞、反對中央、拖政府後腿、鼓吹港獨自決、勾結外部勢力、危害國家安全,並提到2019年的暴力及動亂,令數以千計青少年以身試法。
她指,要令市民知道,若不及時處理相關問題,會直接衝擊一兩制的落實,影響香港繁榮穩定,危害國家主權安全及利益。