【香港ローカル ニュース Vol. 69】
週の始め、フィットネスクラブを感染経路にした感染クラスターが見つかり、香港のセントラルやワンチャイを巻き込む騒ぎとなりました。
フィットネスクラブURSUS Fitnessはニュージーランドが本部のクラブらしいですが、そのほかのフィットネスクラブを含めると4つのクラブで11か所が感染検疫の対象になったそうです。
アップルデイリーの15日朝の報道では、3つのフィットネスジムとなっています。
▼武漢肺炎(＝新型コロナ)感染クラスターの最初に発病した女性は三つのフィットネスセンターを利用。これまでの感染確認者のおよそ半分が無症状。医師は加速度的感染拡大を懸念。
URSUS Fitness感染クラスターの感染確認者は16日火曜日までに100名を越すと見られ、『アップル・デイリー』が資料をチェックしたところ、クラスターで最初に病状の出た32歳女性は、病状発生が3月6日で、9日までの間に、URSUS Fitnessのほかに、林肯大廈リンカン・ハウス（香港島鰂魚涌Quarry Bay）・中環廣場セントラルプラザのPure Yoga（香港島湾仔ワンチャイ）と3つのフィットネスセンターに出入りしていたことがわかった。またクラスターの約半分はこれまでのところ無症状で、これには上記最初のクラスター感染の女性インストラクターを含んでいた。医師の話では、最初の病状が出た女性は、症状の出る前後の日がウイルス量が最多で、ウイルス感染のリスクが一番大きかったとのこと。今回のクラスターで半分の人は病状が出ていないが、無症状のためにフィットネスセンターで運動することを含め通常の社会活動を続けていたことになり、加速度的な感染が懸念されている。
最初の症状発生の事例の公表が遅れたことで、感染リスクが急増した恐れが
URSUS Fitnessクラスターで一番早く感染確認されたのは27歳男性ジムインストラクターだったが症状がなかった。病状の出ている感染確認者を元に計算すると、最初の病状発生はシリアルナンバー11192(香港では感染者にすべて番号が振られている)の32歳女性で、自宅は香港島の西営盤Sai
Ying Punにある英華閣。3月6日に症状が出始め、9日までにはURSUS
Fitness以外にも、リンカンハウスとセントラルプラザにあるPure
Yogaのブランチ二つ、合計三つのフィットネスセンターに出入りしていたと思われる。衛星防護センターのネット上データでは、この女性がそのほかに飲食店などへ行った記録はないが、防護センターが3月12日になってこの症例を公開したので、病状発見から感染確認まで５～6日経っており、その間ウイルス伝染させ続けたリスクがある。
防護センターのネット上データが示すところでは、現時点でフィットネスセンターにいちばん頻度高く行っていたのはシリアルナンバー11187の36歳女性で、自宅は天后ティンハウの迦南樓。URSUSの他、信誠廣場(World Trust Tower Central)のOptimum Performance Studio，多盛大廈Dorset House(Quarry Bay)と英皇商業中心Emperor Commercial Centre（セントラル）のH-Koreブランチ。
URSUSのクラスターはこれまでに99人が感染確認されており、そのうち82人がURSUSに行ったことがあり、防護センターは既に240名ほどのURSUSに行ったことのある人に検疫を受けるよう求めており、これまでに30%のURSUS利用者が感染確認された。
公表一週間前からウイルス伝染が始まっていた疑い。感染源となった人物の特定は不可能か。
感染症・伝染病科専門医である林緯遜の話では、最初の患者は3月6日に病状が出ており、3月5日から7日に掛けてウイルス量が最多となっていたはずで、ウイルス伝染リスクが最も高い。ウイルス伝染の全体的な時間は、発病前の二日から発病後一週間で、3月4日から3月13日となる。
しかし防護センターが3月10日に事例の公表した後、感染確認が急増しているため、事態公表の一週間前から伝染拡大が始まっていた可能性があり、このいちばん最初に病状の出た患者は、感染源ではないかもしれず、感染の最初の者はトラッキングできない可能性もある。同医師は、今回のクラスターでは半数以上にまだ病状が現れていないためフィットネスジムでの運動を含む普通の社会活動を続けているため、伝染が加速していると指摘している。
ニュースソース：Apple Daily更新時間 (HKT): 2021.03.14 00:11