【香港ローカル ニュース Vol. 57】
2020年も暮れの瀬。今年は新型コロナウイルスの世界的蔓延という、今を生きる世代にとってはどの国に生活していても影響を受けない人はいない事件が一番のニュースであったと感じます。
経済的に困難に陥った方も多いかもしれませんが、パンデミックが少しでも早く収束に向かい、明るい希望が持てる2021年となるよう願っています。
香港の2020年も、コロナウイルスと国家安全維護法の施行、それに米中関係による経済への影響が大きな柱だったと思います。2020年最後の週も、やはりその話題が一番注目を集めています。
政治亡命を図って漁船で香港から密出国しようとした香港人12人 大陸内地の裁判所にて日を改めて裁決が下される予定。全員罪状を認めており重軽それぞれの処罰に
香港から台湾へ、海から政治亡命しようとして大陸内地の海上警察に逮捕された12人の香港人の案件は28日、昼過ぎに始まったシンセン(深圳)市塩田区人民法院(裁判所)で審理が始まった。
傍聴席には香港人とシンセン市の人民代表大会の代表者、政治協商委員、新聞記者、被告人の加須億らが公開の審理に臨んでいる。
大陸側の匿名希望の弁護士によると、「通常の審理手続きで行けば10日くらいで終わり、裁判所が日を改めて判決を言い渡す」と述べていることから、2つの状況が考えられるとしている:(1)審理期間中に新たな状況が起こること。(2)政府側が、民間が予想しないような仕方で「即時判決」を言い渡して決着すること。
被告人への公選弁護士は、被告家族からの電話を一切受けようとせず、大陸当局は被告とその家族の接触をあらゆる手立てを使って阻止しようとしている。
12人が密出国しようとした事件は今年の8月23日に起こった。以来、12人は公海に出ようとしているところを、中国側の海上警察に逮捕され、そのまま中国大陸当局のもとに拘留されている。
今回の12人の香港人逮捕の件で、米国・英国そのほか欧州各国は北京を非難しており、各国の大使・領事は代表を裁判所に送り、裁判を傍聴しようとしたが受け入れられず裁判所の外で1時間待った後にやむなくその場を去った。西側各国は、12人が政治的な圧制から逃れて自由な場所を求める人を阻止しようとした政治亡命者であるとみなしている一方で、中国外交部のスポークスマン趙立堅は、「米国の指摘は根拠がなく事実に反する」として反駁し、中国は法治国家であることを強調した。加えて「国際法・国際関係の基本原則に準拠し、香港問題を口実に中国の内政と司法上の主権に干渉することを止めるように」と述べた。
ニュースソース:(ラジオ局 商業電台881903 のニュースサイト)
本地 發佈時間 28.12.2020 04:16 最後更新時間 28.12.2020 23:11