【香港ローカルニュース vol.21】
五星紅旗(中華人民共和国の国旗)がひっきりなしに引き裂かれる
逃亡犯引渡条例改定反対の抗議活動が半年以上続き、中華人民共和国の国旗はそんなデモ隊の標的になっている。12月22日の日曜日も香港のセントラルにあるエディンバラ広場が抗議集会の場になったが、その向かいにあるシティーホール(一番古い劇場とコンサート会場のあるホール)に掲げられている五星紅旗が引きずりおろされ、広場に投げ入れられると、すぐ武装警察が現れて市民と警察の衝突になった。
中華人民共和国の国旗 五星紅旗がひっきりなしに引き裂かれる
東方日報 OrientalDaily から
逃亡犯引渡条例改定反対の抗議活動が半年以上続き、中華人民共和国の国旗はそんなデモ隊の標的になっている。12月22日の日曜日も、香港のセントラルにあるエディンバラ広場が抗議集会の場になったが、その向かいにあるシティーホール(一番古い劇場とコンサート会場のあるホール)に掲げられている五星紅旗が引きずりおろされ、広場に投げ入れられると、すぐ武装警察が現れて市民と警察の衝突になった。
国旗を拾い上げる武装警察に水のペットボトルなどが抗議者から投げられ、警察は胡椒スプレー弾で反撃するも成果なく、もみ合ううちに警官が至近距離(人ふたり分)で実弾の入った銃を群集に向け、やっと人垣を突破した。この後、武装警察はゴム弾を発射し、多くの抗議者を制圧した。五星紅旗は国家の象徴であり、関連する法律で国旗の侮辱は処罰の対象で、5万ドルの罰金または禁固3年となっている。香港政府も侮辱行為を非難するとともに、香港独立要求の言論があったことに反対している。
集会はチベット独立の旗を掲げ、香港独立を訴える声を上げた。
集会会場では参加者が、アメリカ国旗・イギリス国旗・植民地時代の香港の旗、中華民国の旗、1918年以来のチベット国旗などを掲げていた。3時半ごろにはある団体がウイグル人支持の声を上げ、約千人の参加者が支持を示した。ウイグル族の代表は「香港にはまだ自由が残っているので、世界からの関心を引くことができる」と述べた。
市民と警官の衝突多数で二人が身柄拘束される
集会は5時くらいまでの開催だったが、平和的な雰囲気から一転したのは、デモ・集会が警察から「開催反対なし」の許可を得ていたにも関わらず、武装警察が現場に配備されたことへの不満だった。結果として国旗の扱いがもとで衝突が起こり、混乱状態となった。胡椒スプレーも使われ、揉み合う間に警官は警棒で抗議者のすねを強打するなどしていた。
胡椒スプレーが使われている間も、抗議者側は水のペットボトル等色々なものを投げていた。数人が地面にうつぶせに身柄拘束された時には、撮影用の三脚を投げて逮捕されるのを阻止しようとする者がいた。さらに警官が人手を投入して集会参加者を散らし、身柄を拘束した人間を取り戻した。その際に実弾を向けられた黒装束の女性がいたが、発射されることはなかった。その後、抗議者は一字に並び、長い盾のような形でセントラルのIFCビル方面に向かい、その後別れた。午後5時頃に、逮捕された人間を取り戻そうと警官に向けて物を投げる抗議者がいた。危険と見た警察は最低限の武力で強制排除のうえ、散会させようとした。その後、パトロールをIFCのモールに移した。連係しているセントラルのフェリーターミナルの陸橋には、ゴム弾が多数落ちていた。武装警察と特殊部隊数十名が各所のモール入り口に厳重体制で警備配置されたが、中への進入はなく、午後7時ごろに引き上げていった。
現場で暴徒制圧武装警察に身柄を拘束される抗議者(撮影・鄭家俊)
五星紅旗はこれまでに12回燃やされている
集会の現場には各種の旗が掲げられた (撮影・李華輝)
出典:Yahoo! News 香港に転載された東方日報の記事