【香港ローカル ニュース Vol. 16】
現地の各メディアの見出しで伝える香港の現状!
あまりにも色々な事が起きているので、ローカル新聞の見出しで現地の状況をお伝えさせていただきます。
アジア最大の美容展示会・コスモプロフは、予定通り開催されていますが、参加者は例年よりとても少なく、地下鉄などの公共交通機関が停止しており経済もマヒしかけている状態です。
◆2019年11月14日木曜日の香港のネットニュースから、香港の様子を感じる記事の見出しをアレンジして列挙していきます。
<香港のニュースまとめサイト LINE TODAYから>
*今週、頭部に発砲される事件が多数発生 15歳青年が危篤。救急隊員は警官が意図的に頭部と下半身を狙い撃ちしたのではと疑問視。(事件は新界の天水圍)
*大律師公会(バリスター/法廷弁護士の同業者協会):沙田(新界の最大住宅地のひとつ)の地方裁判所(実際には入り口横の花の植え込み部分)への破壊・放火に強い譴責を表明。これが常態化するならば、司法の独立を脅かすものであり、香港の法治の成り立ちを根幹から揺るがすものになる。
*上水(新界北部)で武器を携帯する男が、(民主自由を掲げる逃亡犯条例反対の抗議者のマークである)黒シャツの青年たちをメッタ打ちした。ある女性は身分不詳の者に連れ去られかけた。
<香港の日報 アップルデイリー から>
*香港中文大学学生寮の外で小鳥の死骸が発見される。催涙ガスに被弾した疑い。抗議する学生らが午後、ふたたび科学園路Science Park Roadにバリケードを敷く。
*香港理工大学 Hong Kong Polytechnic Universityのある、紅磡(ホンハム)海底トンネルの入り口付近に集まった抗議活動者が、深夜から本日早朝まで集結。消火栓などの鉄道駅施設の一部を破壊。鉄道は運行の一部を停止。暴徒制圧武装警察隊出動により、抗議者が散会するも、香港島のセントラルでまた人々が集まり始める。
*地下鉄の複数駅が閉鎖。東部鉄道も麻痺状態。バスも多くの路線が迂回路経由。
*16日土曜日に予定されていたLGBTパレードが、警察からの許可を得られずキャンセルに。実行委員会は、許諾通知が遅々として出されないまま、ほぼ直前になって却下理由を告げられずに、キャンセルされたことに不満を表明。
◆2019年11月13日水曜日の香港のネットニュースから見出しで、香港の雰囲気をお伝えします。
香港中文大学を始め、主要大学のキャンパスに警官隊が突入し、催涙弾やゴム弾などを使いながらキャンパス内で学生を逮捕。対する学生は火炎瓶を投げたり、スポーツ用のアーチェーリーで矢を射るなどの激烈な応戦に発展した。事態のさらなる悪化を避けるため、地下鉄・バスの運行を停止し人の移動を断ち、中学校も明日は休校にするなどの措置が発表された。
<LINE TODAYから>
*警察の発表では、12日火曜日に142名を逮捕、1,567発の催涙弾を使用。
*多くの大学で、中国大陸からの留学生が香港を離れる。水上警察が中文大学の大陸留学生の「帰国」を援助
*中文大学は今学期の即時終了を発表。来年1月の上旬に第一学期開始予定。
*中文大学卒業生:「平和を望まないのは警察側。中文大学には武器を振るい、政治道具に化している」1989年の天安門事件で学生運動が起こった時と比較して、警察の立ち位置が変わっていることを嘆いている。
*英文ファイナンシャル・タイムズが編集部名義の記事で、「現在の香港政府は合法性を失った The Hong Kong authorities have lost their legitimacy」と論評
*地下鉄 上水 Sheung Sui駅で列車に放火。運行は夜8時で終了。
*沙田Sha Tin 民主派区議会議員立候補者である黃學禮・趙柱幫・黃浩峰の3名が未明に「違法集会」の疑いで逮捕。
*香港不動産市場の魅力は、アジアで最後尾になる予想。
<アップルデイリー電子版から>
*セントラルでの暴徒制圧武装警察隊(中国語:速龍)が現場整理 少なくとも10人を逮捕
*中文大学の台湾人留学生126名が、今晩飛行機で引き上げ。蔡英文総統は国際社会が香港支援に立ち上がるよう呼びかけ。
*中文大学新亜書院(大学内の中国語教育研究機関)校長鄭承隆:警官への罵倒から3秒で催涙弾発砲の音がした。
*植民地時代に、元立法議会議員で民主化運動の理論家と目されていた李柱銘マーチン・リー:「数々の状況から見るに、北京政府が香港で全面的統轄権を掌握しようとしているのは明らかであり、これを実行するのに最大の障害であった独立司法制度が、彼らにとって突破すべき課題となっている」。