【香港経済を追え Vol. 12】

◆ムーディーズ: デモ活動と列車事故がMTRの格付けのマイナス要素に
/香港財經(2019年10月11日)

主要格付け会社であるムーディーズの発表によると、相次ぐデモとそれに伴う旅行者減少により、地下鉄運営会社MTR(香港鉄路)のローカル路線の乗客数が下がり、同社の収入減とキャッシュフロー弱体化に繋がることから、同社の格付けのマイナス要素に働く事となった。

MTRの格付けマイナスの要因の一つとして挙げられるデモの影響で、下記のように運行にも支障が出ています。

◆MTRは今晩11時で停止。エアポートエクスプレスは午後1時以降、九龍駅と青衣駅 Tsing Yiで停車せず /星島日報Sing Tao Daily(2019年10月24日)

MTRは最近、複数の駅で構内施設が破壊されたものの多くは修理が進んでいるとはいえ、香港各部署と連携してリスク評価を行った結果、10月24日はMTR全線(エアポートエクスプレスを除く)、ライト・トレール(西路線)、MTRシャトルバスの運行を11時で終了すると発表。

※MTR(エムティーアール、Mass Transit Railway)は、香港最大の鉄道路線システムである。中国語では港鉄繁体字:港鐵(こうてつ))。2007年12月2日に香港地鉄公司へ九広鉄路公司の運営権が譲渡、統合されて誕生した香港鉄路有限公司が運営している。(Wikipediaより引用)

▽ムーディーズ: デモ活動と列車事故がMTRの格付けのマイナス要素に
/香港財經(2019年10月11日)▽

主要格付け会社であるムーディーの発表によると、相次ぐデモとそれに伴う旅行者減少により、地下鉄運営会社MTR(香港鉄路)のローカル路線乗客数が下がり、同社の収入減とキャッシュフロー弱体化に繋がることから、同社の格付けのマイナス要素に働く事となった。

また乗客減少は、駅構内店舗のビジネスとテナントリース管理に影響し、特に週末の小売業と乗客数の下落はMTRの利潤を先送りするものとなり、テナントとの契約更新時、リース料交渉において不利に働いている。

 その他、抗議活動者に構内施設を破壊されたことも、同社に予想外の維持管理コストを生んだ。しかし、総売上のキャッシュフローと資産を考えて合わせると、施設損壊のマイナス要因もある程度に留まると予想される。

 ムーディーズによると、MTRの東路線の紅磡(ホンハム)駅で先月起きた脱線事故、先日荔景(ライケン)駅で列車がコンクリート構造物に衝突した事故が、同社の経営と安全性のリスクを高めるものとなり、数十年に渡って築かれてきた信頼に対して、格付けを落とすマイナス要因に働いたということである。

出典元:  信報(香港エコノミックジャーナル)

https://www2.hkej.com/landing/mobArticle2/id/2273545/%E7%A9%86%E8%BF%AA%3A%E7%A4%BA%E5%A8%81%E6%B4%BB%E5%8B%95%E5%8F%8A%E5%88%97%E8%BB%8A%E4%BA%8B%E6%95%85+%E5%B0%8D%E6%B8%AF%E9%90%B5%E4%BF%A1%E7%94%A8%E8%B2%A0%E9%9D%A2

ムーディーズの格付け評価変更:

『安定 Stable』から『マイナス要因大Negative』へ転落

https://m.moodys.com/research/Moodys-changes-outlook-on-Hong-Kongs-Aa2-rating-to-negative–PR_409149

▽LINE Today 転載の星島日報Sing Tao Daily より(2019年10月24日)▽

MTR香港地下鉄は今晩11時で停止。エアポートエクスプレスは午後1時以降、九龍駅と青衣駅 Tsing Yiで停車せず。
※香港では、地下鉄運営会社MTR(香港鉄路)が香港政府からの要請と、デモ活動者による駅構内設備破壊の回避・鉄道職員の安否を考慮して、通常午前0時過ぎの正常な運行時間を繰り上げて、午後10時で列車運行終了とする措置が続いている。

午後11時で運行停止

MTRは最近、複数の駅で構内施設が破壊されたものの多くは修理が進んでいるとはいえ、香港各部署と連携してリスク評価を行った結果、10月24日はMTR全線(エアポートエクスプレスを除く)、ライト・トレール(西路線)、MTRシャトルバスの運行を11時で終了すると発表。
MTRは実情に鑑みて旅客流動管理措置を実施し、運行スケジュール変更の可能性もあるとしている。駅構内のバリアフリー施設も重大な破壊を受けており使用不能となっているため、必要があれば駅内スタッフに連絡を取るよう呼びかけている。
 MTRは引き続きリスク評価を行い、リスクまたは鉄道施設の破壊の増加に応じて運行時間の短縮の可能性もあるとしている。

新界(ニューテリトリー)西方面の地上路線のライトトレール
・ライトトレール各路線は全線正常運行
エアポート・エクスプレス
始発便から、香港駅・九龍駅・青衣駅・空港駅・博覧館駅の列車業務を提供。
香港駅と九龍駅でのシティチェックインサービスも平常どおりで、離陸90分前で受付締め切り。香港政府および空港管理局の要請に従い、空港では出入規制措置を実施し、エアポートエクスプレスの運行も10月24日の午後1時から次のように調整を加える:
・香港駅から空港駅までの列車運行は10分に1本、途中の九龍駅・青衣駅での停車はなし。
・九龍駅・青衣・博覧館駅のエアポートエクスプレス業務は暫時停止。
・香港駅でのシティーチェックインサービスカウンターのサービスの締め切り時間は、平常どおりに離陸時間の90分前まで。
・九龍駅でのシティーチェックインサービスは、全日停止。
午後1時からエアポートエクスプレス香港駅では出入規制措置を実施するため、利用客は地上階の指定入り口・通路を経て、プラットフォームに進み、各部署のMTR職員の指示に従うこと。空港セキュリティ・空港管理局職員がエアチケットまたは搭乗券などの書類チェックをすることがあるので、それぞれ地上階のMTR職員から案内を受けること。必要な場合は、警察が空港セキュリティ・空港管理局の業務執行をサポートする。


出典元:ネットニュースLINE Today に掲載の星島日報
https://today.line.me/HK/pc/article/XkExmQ?utm_source=copyshare