【香港ローカル ニュース Vol. 8】
今年のハロウィーン・パーティは、オーシャンパークで♪
逃亡犯引渡条例改定の影響でオーシャンパークの入場者数は、減少しているようですが、ハロウィーン・アーリー・バード優待前売りは、昨年比25%も増加しているようです。
香港の旅行業界全体が深刻な打撃を受けている時なので、オーシャンパークはローカルの来園者に的を絞っているようですが、今なら行列に並ばずにアトラクションに10回以上も乗る事が出来るようです。
入場の際の服装は決まりを設けていないそうですが、来園客に影響する行動は注意を促す場合もあるということです。オーシャンパーク内で黒服と白服の衝突は、無いかと思いますが、今年の仮装は、単純な黒や白の服装ではなく、少しやり過ぎくらいがちょうど良いのかも知れませんね。
■紙媒体の週刊新聞 『香港01』ネット版ニュースサイトから■
【逃亡条例改定の関連ニュース】
オーシャンパークの入場者減少 ハロウィーン・アーリー・バード優待前売りで昨年比25%増加
海洋公園オーシャンパーク(香港島南部の水族館・動物園を含むアトラクションパーク)毎年1度の大イベント「ハロウィーン・フェスト」が10月4日から始まります。逃亡犯引渡条例改定からの波風がまだ収まっていないために、入場者延べ人数が影響を受けるかもしれません。オーシャンパークの総裁マティアス・リー李繩宗さんは、ハロウィーンイベントの主要マーケットを担うのは若い人たちであることがわかっているので、宣伝に力を入れ、今年は先取り割引入場予約券(アーリー・バード・オファー)を導入し、前売り券販売状況は前年比25%増になっていると述べています。前売りは9月30日までとなっていますが、イベントの期間は地下鉄を運営するMTRなどの企業と情報交換をして協力調整するそうです。
引退間近の総裁マティアス・リーさんは、SARSの騒動も含めて任期内に幾度となくチャレンジとなることが起きており、今度の社会的な運動もかなり挑戦度が高い出来事だと言っています。
オーシャンパークは、香港ディズニーが出来てから、入場者数が落ちたと言われますが、実際に来園した観光客には「ゆっくり遊べる」、「香港に住んで十数年になるけど、行列に並ばないでこんなに楽々遊んだことはなかったです。今だったらアトラクションに十回乗る事だって出来ます」との声もあります。中国大陸からの観光客も「出来るならまた来たい」と言っています。
オーシャンパークの総裁 李繩宗マティアス・リーさん:ローカル入園者に宣伝を絞り 賑わいを確保
6月から始まった逃亡犯引渡条例改定関連の衝突事件が収まっておらず、今年の香港でもオーシャンパークはやはり観光必至のポイントですので、影響なしとは言えません。総裁マティアス・リーさんは、「入場者数への影響は出ているが、ローカルのお客さんは減少に転じていないこと、それに大型イベントハロウィーンが控えていることの二つを挙げて、特に香港ローカルの宣伝に力を入れている」と話しています。「ちょうど夏休みが終わったところですが、延べ人数で26%減でした。香港の旅行業界全体が深刻な打撃を受けている時なので、ローカルの来園者に的を絞っています」。
ハロウィーンイベントの来園者が主に若い人であることから、園内のイベント日が週末の金曜日から日曜日に掛かっているので、社会運動のせいで入園者が少なくなるのではないかと尋ねられると、リーさんは、「今年はたくさんハロウィーンの広告ビデオクリップを出していますが、画面上でクリックしてもらう率はまずまずです。みんなにお馴染みのキャラクターの羅蘭さん(稲川淳二の女性香港版)・林雪さんがビデオ出演しているのも効果があります。さらに別のところでポスター展示の広告も準備して集客を狙っています」と説明しています。今のところ、事前の月曜日から木曜日までに関連したアトラクションを増やす計画はないそうです。ドレスコードがあるのか、レーザーポインターペンを持って入場できるのかなどについては、入場の際の服装は決まりを設けないですが、来園客に影響する行動は注意を促す場合もあるということです。
ここ数ヶ月来、社会活動によってたびたび一部の地下鉄駅が封鎖されることがあり、その中に香港島の南部への乗換駅であるアドミラリティ駅も含まれていたこともあり、パーク側は地下鉄会社とは連絡をつけているので大きな問題はないはずとしています。何かが起きた際の対策は打ってありますが、細かい所は準備中とのこと。
今年で退任する総裁のリーさん:「今年は大きな挑戦」
もうすぐ引退のマティアス・リーさんにとって、最後の大仕事となる今年のハロウィーンイベントは、「大きな挑戦」になりそうです。「これまで20数年のあいだ、オーシャンパークの仕事をしてきて幾つもの挑戦をくぐってきました。SARSの時はたいへん辛かったですが、それより前にもいろいろ問題はあったんです。ただ今年もやはり挑戦に満ちた一年ですね」。
オーシャンパークの『ハロウィン・フェスト』は、今年10月4日に始まり、指定の10日間は、アトラクションが開放されて入園者も参加できます。6つのテーマに分かれたゴーストタウンは、毎日午後5時から怖いモードになり、夕方のパレードが加わって、地獄の使者が棺桶をかついで地獄から飛び出してきます。園内のトイレにも「怖い体験」が仕掛けられていて、男性用・女性用それぞれに違ったビックリの内容になっています。
来園者は少なめで、記者が今日(19日)に周遊してみたところ、香港ローカルの入場者が中心で、ときおり中国大陸からのツアー客や、その他の国の個人旅行者に出会う程度だった。去年の満員電車のような混雑具合とは打って変わって、人気のアトラクションも10分待ちに乗れる状況でした。
中国大陸からの4人連れの入場者も、朝に香港到着して、新聞報道のような混乱もなかったし、園内も「快適で安全」、「お客さんが少ないので、短い時間で快適に過ごせた」、「チャンスがあればまた来たい」と感想を述べていた。
香港ローカルの学生客は旅行者減少のすきを狙ってオーシャンパークへ。
香港ローカルの学生客は、まだ9月からの新学期が始まる前に遊びに来て、「Facebookで人が来ていないって見たんで来てみたんです。10年以上香港に住んでて、こんな思いっきり遊べたことはなかったです」と笑いながら言っていました。
今までオーシャンパークに来たときは、どのマシン・アトラクションも最低45分待ちくらいだったのに、今年はだいぶ様子が変わって、「今日なら一人で10回リピートだって出来ます」ということ。一部のアトラクションはオープンしていないものがあったが、パーク側の説明によれば、定期点検のためで入園者数減少で閉鎖しているわけではないとのこと。
出典元: 香港01 社会ニュース