【香港ローカル ニュース Vol. 5】
今日のウイグル、明日の香港、明後日の台湾!?
本日の記事に関する事実関係の真相は、後日明らかになっていく事でしょう。
人々が疑心暗鬼になりやすい風潮にある現在の香港社会にとって、今回の一件は、看過できない全体主義国家に飲み込まれていく絶望感を表している事件であるように思います。
〜以下は、ONCC (Oriental Daily News) 東方日報の中国語ニュースサイトから〜
中国への逃亡犯引渡し条例改定に関連した事件:
インテリジェントタイプの街灯ポール(カメラつき街灯)を製造する中国メーカーは、香港政府への製品納入の停止を発表
香港社会が政府への不信感を募らせる中、街灯ポールの設置にまで影響が出た。先週土曜日(8月24日)の觀塘(クントン、香港九龍半島の東側にある商工業地区)でのデモの際、インテリジェントタイプの街灯ポールが破壊され、その数は約20本に上った。
※インテリジェントタイプの街灯ポールは、香港政府が現在設置を進めている、自動車の速度オーバーなどの監視カメラを搭載して、照明以外の機能を持たせた高性能なポール。既に觀塘から設置が始まっている。ポールとその関連設備は、中国大陸のメーカーによるもので、顔認証のAI機能が搭載され、ウイグル自治区で行われている画像による個人特定の監視システムが香港にも導入される兆しであるといわれている。
ネット上のユーザーからは、大陸のメーカーが生産する監視カメラ用のUSBが、ポールに組み込まれているのではないかと疑われている。香港政府情報科学事務総局(Office of Government Chief Information Officer)が数日前、公式に明らかにしたのに続き、製造元であるTickTack Technology社が26日付けで同社の公式サイトにて、会社取締役の家族と従業員が人身上の安全の脅威に晒されたと発表した。また市民が、同社のプロジェクトとサービスに対して疑念を抱いていることから、既に設置済みのポール50本のサポートに関連する作業が完成しだい、香港政府への同インテリジェントタイプの街灯ポールの納入を停止し、更なる設置作業を停止すると発表した。
ネットユーザーは更に、同ポールのブルートゥースGPSデバイスのサプライヤーと上海三思路燈が同名であると疑っている。この三思路燈という会社は、中国大陸で「イーグルアイ」(個人の行動全てを捉える監視カメラシステム)構築の請負メーカーの一つ。
TickTack社は業務調整について、情報の開示をしようと、公式サイトが以前アップデートを行った時に、社内スタッフが誤って、別のクライアントにのみ提供する従来型の街灯スイッチのコントロールシステムを、同社のウェブサイトの同名のドメインネームにつないでしまったと言明。その関連する街灯スイッチコントロールシステムは上海三思がサプライヤーであり、クライアントからのセキュリティー上のリクエストによってのみ、三思のセキュリティー・ファイルを提供するはずのところ、AIスタッフが同社の公式ホームページのサーバーと同じネットワークにローカルサーバーを設定していたために起きたミスであり、TickTack社は、「上海三思は関連するサーバーへのアクセス権限を何ら有してはいない」と強調している。
また、TickTack社の述べるところでは、同社の会社ウェブサイトリンクで言及している街灯スイッチのコントロールシステムは、香港のインテリジェント街灯ポールのプロジェクトに応用されているものではなく、重ねて同社と上海三思は、会社組織上、株式関係も従属関係にもないと弁明している。同社の二名の株主もしくは取締役、および従業員は、いずれも生粋の香港人であり、大陸のいかなる会社に対しても株式所有による支配権をもっていない、あるいは大陸の会社と如何なる主従関係にもないとしている。会社組織につき誤解があった点については、香港社会の各業界に深い陳謝を述べている。
8月25日、香港政府情報科学事務総局の指摘によると、破壊された20本のインテリジェントタイプの街灯ポールは、新たに調達・設置する場合は2~3ヶ月の期間が必要で、平均して一本当たりのコストが14万香港ドルである。
同じく香港政府の創新及科技局(イノベーション&テクノロジー局)はこれについて理解を示し、会社の決定を尊重すると同時に、香港ローカルの中小企業がインテリジェントタイプ街灯ポールのプロジェクトに参加することを原因にして、攻撃されたり、基本情報を暴露されたりすることは受け入れがたいものであり、遺憾を表明した一方で、今回の事件は香港のイノベーション・テクノロジー界の努力に重大な衝撃を与えたと述べている。
★香港のネットユーザーが、ネット上のニュースに残したコメントを一部抜粋★
・ 一本当たり14万ドル?ちょっと前は一本230万ドルと言っていたのに、どういうこと?
・ 収集されたデータは、直接大陸でアップロードされる。どおりで香港人が大陸に入る時に、イミグレーションの大陸公安は市民が香港でデモに参加した時の写真を持っていることになるわけだ。「(1997年に言われていた)香港人自身による、高度な自治」は、もう既にお笑い草になってしまった。
・ 監視カメラ設備は第一歩に過ぎない。次は新疆ウイグルの強制収容所。そうなったらローカルの香港人の子供は、強制的に中国共産党の家庭に送らされて教育される。香港の共産党は、香港が新疆ウイグルのようになるのを望んでいる。
・ 香港はもうすぐ、中国の三流都市におちぶれちゃう。
・ 戦々恐々、おっかなびっくりの日々は、今日だけに限ったことじゃない。
・ 方向性はもう見えている。香港はもう後退するばかりだ。
・ 香港のテクノロジーはどれほど進歩的だと言うのだ?!
・ 笑える。自作自演でパニクって見せてる。
・ とはいっても多くの人間は何も知らない。インテリジェントタイプの街灯ポールの機能とか、名前を聞いたことすらない。
・ スマート・シティ(全面AI化された都市)が問題なんじゃない。問題は、スマート・シティを進めようとしている香港(とその背景の共産党の中央)政府が信用ならない存在だという点だ。
(出典元)
https://hk.on.cc/hk/bkn/cnt/news/20190826/bkn-20190826102929389-0826_00822_001.html
https://today.line.me/hk/pc/article/%E4%BF%AE%E4%BE%8B%E9%A2%A8%E6%B3%A2%EF%BC%9A%E8%A3%BD%E9%80%A0%E5%95%86%E5%B0%87%E5%81%9C%E5%90%91%E6%B8%AF%E5%BA%9C%E4%BE%9B%E6%87%89%E6%99%BA%E6%85%A7%E7%87%88%E6%9F%B1%E8%A3%9D%E7%BD%AE-e3py1Z