親中派が議席をほぼ独占、新制度下では小政党が票を集めるのは困難と分析。
区議会選挙の結果が確定し、親中派の民主建港協進連盟(以下、民建聯)が直接・間接選挙併せて264議席中109議席を獲得し、勝者となった。 第2位の香港工會聯合會は直接選挙と間接選挙を合わせても27議席しかなかった。第3位の新民党は計15議席を獲得、民連と自由党はそれぞれ12議席と5議席という結果になっている。
このうち、北区蝶丘選挙区の姚銘氏が2万2千票あまりでトップとなり、青衣選挙区の盧婉婷氏がこれに続いた。両者はどちらも民建聯所属。
一部の評論家は、新制度の下では小政党や無所属の候補者が大きな選挙区で票を獲得するのは困難だと指摘する。
時事評論家の宋立功氏は、「主要政党は数を持っており、過去においてもこの地域に足場を築いてきた。今回は応援チームの活動が制限されたが、地域ネットワークは依然として存在しており、地域の状況にも精通している。大政党に悲劇のカードを切らせるには、無所属立候補者の票獲得が多く必要だが、これほど大きな選挙区を前にすると、無所属候補者が票を集めるのは困難だ。」
今回の選挙の総投票率は27%を超え、これは120万人近くが投票したことになる。 全国人民代表大会の元委員である譚耀宗氏は、これは合理的であり、予想通りだと述べた。
譚氏: 「多くの民衆にとって、社会環境は穏やかで、特に問題はないと感じている。誰でも投票に赴き条件を満たすことができるため、投票する動機が低下しつつある。もう1つの理由は、コロナ後本土に戻ったり海外に行ったりする人もいたため、今回のような120万人が投票したのは合理的であり、悪くない数字である。」
今回のシステム障害に関して譚氏は、障害期間中にどれだけの有権者が投票できたかを計算するのは困難であり、もし候補者があったとしても、再投票を行うことは難しいと考えている。
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