【香港ローカル ニュース Vol. 170】
4月の消費者物価指数は全体で2.1%上昇
国勢調査統計局が発表した4月の総合消費者物価指数は、前年同月比で2.1%上昇し、3月から0.4%増加しました。一過性の救済措置の影響を除くと、4月の総合消費物価指数の前年同月比上昇率は1.8%で、3月の1.7%をわずかに上回りました。 全体として、政府は「今年一杯はインフレ率が上昇するものの、概ね穏やかな状態が続く」と予想しています。
総合消費者物価指数の様々な構成要素の中で、最も値上がりしたのは酒類とタバコで、電気、ガス、水道は約18%上昇しました。 衣料品、外食とテイクアウト、サービス全般、輸送は2%から6%の上昇となりました。 また耐久消費財については、前年同期比3.3%の減少を記録しました。
一部の学者は、「所得が増加している現在の緩やかなインフレは、物価をあまり圧迫しないと考えているが、先行きは不透明な部分が多い」と述べています。
公営・民営住宅の家賃に大きな上昇なし
香港浸会大学の会計、経済、金融学系の麥萃才准教授によると、「香港ドルが米ドル高を続けるか、米ドル高で急激な減価をする可能性があるかは、インフレ率に影響を及ぼす」と述べました。 「香港には資源がなく、すべて輸入に頼っているため、香港ドルの価値が下がれば、輸入品の価格が上がることになり、多かれ少なかれインフレに影響を与える。 唯一確かなことは、今後数カ月は住宅に上昇圧力がかからないはずで、公営住宅や民間住宅の家賃が大幅に上昇し、インフレに対してプラスになる可能性はない」ということです。
政府報道官によると、「基本的な消費者物価上昇率は、3月の1.7%から4月は1.8%に上昇した」とのことです。 エネルギー関連品目の価格が引き続き前年比で大幅に上昇し、衣料品、外食・テイクアウトの価格の上昇が顕著でした。
基本的なインフレ率は1.8%に上昇傾向
その他の主要な構成要素の価格圧力は、概ね抑制されたままでした。 今後、景気回復に伴い、局地的なコスト圧力が強まる可能性があります。
また政府報道官は、「外部からの価格圧力は若干緩和されるものの、しばらくは大きな圧力が続くと予想される」と付け加えました。 全体として、インフレ率は2023年の残りの期間に上昇すると予想され、依然として穏やかな状態が続くと思われます。 政府は引き続き状況を注視していくとのことです。
ニュースソース: