【香港ローカル ニュース Vol. 167】

ゴールデンウィークが観光客を刺激、一方でホテル料金割安も宿泊客増えず

香港の観光と小売業は、本土のメーデー休暇の結果、活況を呈しています。 1日、ラジオ番組に出演した立法委員は、「香港のメーデー、ゴールデンウィーク中の観光地での人出と商売は約20〜30%増加し、香港政府が推進する最近のプロモーションも、国民にもっとお金を使う気にさせることで経済を活性化させた」と語りました。 「消費活動は増加傾向にあるものの、ホテル業界では、最近のホテルの宿泊料金は1泊600香港ドル程度と以前より安くなっているとはいえ、多くの観光客を宿泊させることは難しい」としています。

卸売・小売業界の議員である邵家輝氏は、「最近の香港の街角に溢れる人々のおかげで小売業は潤い、ビジネスは流行前の60〜70%に戻ったと推測される」と述べました。 ショッピングモールの人出は平常時に比べて2割から3割ほど増えており、観光地の有名店でも多くの人で賑わっているほか、宝飾品や電化製品のビジネスも推定2割から3割ほどと大幅に増えています。 クーポンの利用や、政府による消費刺激活動の促進により、人々の消費はより寛大なものとなりました。

生活圏の人出が20%近く増加

邵氏はまた、「多くの観光客が深水埗などの生活圏にも足を運び、5月1日の連休には観光と生活圏の双方に恩恵があった」と述べました。 また、有名店での買い物には多くの人が列を作り、高価な商品も売れたとのことです。 また、「ショッピングセンターでは普段の日よりも利用者が増え、生活圏でも20%近く利用者が増えており、人気のあるジュエリーショップでは20~30%の増加という好景気であった」と説明しました。

続けて「ブームとはいえ、業界は人手不足であり、ゴールデンウィークにはより多くの来客をもてなさなければならないため、以前より50%高い金額を払ってアルバイトを雇う雇用主もいた」と言います。 また、「家賃はそれなりに下がったものの、人手不足で店舗を借りるペースが遅くなるため、観光地ではまだ空き店舗があり、小売業が完全に回復していないことを反映している」と述べました。

人材確保が難しく、店舗の借り上げペースが落ちる

一方、上水の新康街など並行輸入品のホットスポットが、コロナ流行前の混雑状態に戻っていないことについて、邵氏は、「香港の法執行機関が違法な租税回避の撲滅に非常に積極的で、シンジケートによる違法投機の影響に警戒してきた」と指摘しました。 さらに、「香港を訪れて買い物をする本土の旅行者がまだいるため、上水地区では一定のビジネスレベルが維持されている」と付け加えました。

同じラジオ番組に出演した香港観光ゲストハウス協会の劉功成会長は、本土の連休中のゲストハウス業界のビジネスは期待ほど良くなく、「部屋を求めてドアをノックする人は少ない」と述べました。 かつて、連休中のホテルの宿泊料金は1泊1,000香港ドル以上でしたが、現在の価格は一般的な部屋で400香港ドルから600香港ドル程度、立地の良い部屋では600香港ドル以上となっていますが、宿泊する人は多くありません。 また、多くのゲストハウスがトランジショナルハウジングに転用されたり、小分けにされたりして、部屋数が足りなくなっているとのことです。(1香港ドル=約17.2円 ※2023/5/7現在)

ニュースソース:

https://orientaldaily.on.cc/content/%E8%A6%81%E8%81%9E%E6%B8%AF%E8%81%9E/odn-20230502-0502_00176_021/%E9%BB%83%E9%87%91%E5%91%A8%E5%88%BA%E6%BF%80%E6%97%85%E9%81%8A-%E8%B3%93%E9%A4%A8%E5%89%B2%E5%83%B9%E5%86%87%E4%BA%BA%E5%90%BC