【香港ローカル ニュース Vol. 67】

今回は、COVID19に関して2つの面からのニュースをお届けします。
COVID19の2つの面とは、1つ目にワクチンの副反応に関するニュース、2つ目にウイルス感染防止措置としての外出制限や商業施設の封鎖や営業制限により、ついに大手映画館チェーンのUAシネマが清算に入り、映画館は全7館即日閉業になったというニュースです。

◆Covid19関連その1

『ワクチン接種 更に7人が病院搬送 80歳代の男性が危篤』

【オリエンタルデイリー記者】衛生局が7日に発表したところによると、医院管理局(以下HA)からICUに搬送すべき事例が2件あったとの報告を受けていたことがわかった。2つの事例ともサイノヴァク・ファーム(科興)製の新型コロナワクチンを接種しており、1つ目は80歳の男性で糖尿病、アテローム性頚動脈硬化、高血圧を患い、中風の発作を起こしたことのある人。今月1日に新界、元朗の天暉路體育館(公営室内運動センター)でワクチンを受け、6日に胸の痛みを感じて明愛医院(カリタス病院)の救急治療室で医者にかかったが、治療の経過が芳しくなく、同日晩にICUに転送され、急性冠状動脈統合失調症と初期診断され、現在危篤状態。統計データでは、これまで少なくとも22名の市民がワクチン接種後に不調を訴えて病院へ搬送される事例が起こっている。

糖尿病患者の72歳の女性ICU搬送

もう1つの事案は72歳女性で、糖尿病、高コレステロール、高血圧、甲状腺機能不全を患っていた。女性は今月6日に将軍澳Tseung Kwan O體育館(公営室内運動場)でワクチンを受けた後に倦怠感を覚えたので2回分のインシュリン服用を止めていた。7日朝に家族が容態悪化していることを見つけ、プリンスウェールズ医院に運ばれて入院、その後重篤な糖尿病性ケトアシドシス(酸性血症)を起こしていることがわかり、集中治療室に転送されている。

衛生局は報告を受けてから医院管理局に通知済みであり、より多くの資料調査と判断を求めており、事例は新型コロナワクチン臨床事案判定専門家委員会に提出して因果関係の判定を行っているので、タイミングを見計らって結果が発表されることになっている。

長期慢性病歴のない45歳の女性に発疹が出る

このほか7日には、ジョーダンの官涌アスレチックセンターのサイノヴァク社製のワクチン接種した2名の女性が不具合を訴え、病院での治療に搬送されたが目下容態は安定とのこと。一人は45歳で慢性疾患を患ってはいない。センターで30分休憩した後、その場を離れて一時間してから、首に発疹や水ぶくれが出てきたため、センターに戻ってから病院搬送となった。もう一人の66歳の女性も持病はないが接種後に胸元の不具合と吐き気を訴えた。

さらに、7日晩の政府の発表では今月六日のワクチン接種の後不調を訴え病院搬送になった事例は、46歳から87歳までみな女性で、入院には至っていない。

高齢の男性が新界・元朗の天暉路体育館でサイノヴァクのワクチン接種後に不具合が出て病院搬送、今も重篤状態

ニュースソース:Yahoo!ニュース転載の東方日報Oriental Dailyの記事
https://hk.news.yahoo.com/%E6%8E%A5%E7%A8%AE%E7%96%AB%E8%8B%97-%E5%86%8D%E5%A4%9A7%E4%BA%BA%E9%80%81%E9%99%A2-80%E6%AD%B2%E7%BF%81%E5%8D%B1%E6%AE%86-214500989.html

◆Covid19関連その2

『持病持ち患者がワクチン後に死亡。政府は通報のみで済まそうと図る。一般大衆の疑念を晴らすのは難しいと専門家。』

“安全堪憂” 「安全性を憂慮してありあまる」のだろうか?

たった7日で2名の持病持ち患者が科興サイノヴァク・ファームの新型コロナワクチン接種後に死亡、さらに複数者が接種後に動悸や麻疹など不快な反応が出ており、市民の多くにワクチン拒否の波が起きている。呼吸器専門医の梁子超は8日ラジオ番組出演の際に、一般大衆がワクチン接種後の厳重な副作用が出ていることを憂慮しており、政府がワクチン接種後の死亡事例の検死分析を早急に進めるよう促しており、一両日中に志望者の初期死因解析は説明可能になると発表している。

同医師の指摘によると、ワクチンに関しては市民は錯綜した情報を受け取っており、ワクチンを受ける者にとっては、高血圧や糖尿病、めまい、吐き気、突発的な心臓病や脳卒中などさまざまな疾病のコントロールに影響がでるのではないかと心理的なプレッシャーとなっている。香港の65歳以上の高齢者中、毎年五千人が心臓病で亡くなっており、2500人は脳卒中や脳血管関連の病気で亡くなっている。同医師は、政府がワクチン接種後の死亡事例は注視しており、慢性疾患の合併症発病率を合わせて考慮している点を強調している。

同医師の見解として、「現段階で新型コロナワクチン接種計画をストップすることはせず、目下直接的な関係を示すものはないため、ワクチン接種自体のせいで慢性疾患が注射後に悪化するとは考えられず、合併症の発症が予測よりも多かっただけであろう」としている。接種をストップさせても問題解決になるとは限らない。同医師も家族もワクチン接種を既に受けて範を示そうと考えているが、「市民の判断を左右することを避けるためには、個人個人の事情に応じた選択をするしかないので、具体的にどのメーカーのワクチンを受けたかは公表しない」としている。

香港大学感染病学完成症センター総長の何栢良は次のような見解を述べている。「連日ワクチン接種した人の事故が続いていることは十分関心を寄せている。当局は現在のところ「通告」という形でのみ厳重な事例に対処しているが、これらの事例が正常ではない状況で起きたものか否かは回答されていない」。同医師は、「米国では電子的方法でワクチン接種した人のトラッキングをしており、この方法は患者の糖尿病・脳卒中や欠陥疾病患者の発病率に変化があるのかなどを理解する鍵となると思われるため、香港政府にも参考にしてほしい」と提案している。

香港医院薬剤師学会会長崔俊明の言葉によれば、ワクチンの副反応を一概に論ずることは難しく、ワクチンが軽度の炎症を起こす可能性があるどうか、それによって接種を受けた人に血管梗塞の可能性を高めることになるかは、なお研究が必要であり、市民が病状をコントロールできていない慢性疾患を持っている場合、病状を安定させてから接種に臨むほうが望ましい。まず主治医に心配の点について相談を受け、なおかつ政府にはワクチン接種注意事項にある「安定コントロールがとれていない慢性病」の定義を明瞭にしてより多くの情報提供をするよう働き掛けたいとしている。

ニュースソース:東方日報 Oriental Daily

https://hk.news.yahoo.com/2-%E7%97%85%E6%82%A3%E6%8E%A5%E7%A8%AE%E5%BE%8C%E9%9B%A2%E4%B8%96%E6%B8%AF%E5%BA%9C%E5%9C%96%E9%80%9A%E5%A0%B1%E4%BA%86%E4%BA%8B-%E5%B0%88%E5%AE%B6%E6%96%A5%E9%9B%A3%E9%87%8B%E5%85%AC%E7%9C%BE%E7%96%91%E6%85%AE-041320079.html

参考:‎《香港疫慌》專頁:  http://hk.on.cc/fea/hkdisease/

Covid19関連その3

『教員四割半がワクチンを希望。教職員組合は接種優先グループに組み入れることを提案。

香港教職員連盟(HKFEW)も政府にワクチン関連情報をもっと提供するよう求めている

【星島日報記者】4割半の教師が新型コロナウイルスワクチン接種を希望していることが教職員連盟の調査で明らかになった。政府が調達した三種のワクチンの中で問い合わせ回答者の多くが選んだのはサイノヴァク・ファームのワクチンだった。連盟は疑念をはらうためにもっとワクチン関連の情報を提供してほしいと政府に訴えると同時に、教職員をワクチン接種の優先グループに組み入れるよう検討してほしいと求めている。

教職員がワクチンに対して抱く意見を理解するべく、教職員連盟は2月25日から3月4日まで関連する調査を行った。1500名あまりの現職・引退教師からの回答を得た。調査の結果わかったことは、4割半に近い回答者はワクチン接種を希望しており、希望していない者は3割だった。希望すると回答した600名あまりの教職員のうち、最も多くが選んだのは科興サイノヴァク・ファーム社のワクチン(56%)で、次点は大陸の復星医薬とドイツBioNTechが開発したmRNA系のワクチン「復必泰Corminaty」の(17%)、イギリスオクスフォードのアストラゼネカ社のワクチン(2%)となっていた。

ワクチンを受けるかどうか、どのワクチンを受けるかを決める前に、9割近くの教職員はワクチンの副作用を検討すると回答しており、ワクチンの有効性を検討するとしたものが7割半以上と回答した。約6割は個人の身体状況と臨床試験のデータを考慮してからワクチン接種に関連した決定をしたいと答えている。これと別に、6割の教職員は、現在政府がワクチンに関して提供している情報は不足していると考えていることが明らかになった。また、4割半近く教職員の回答で、政府が教職員を優先ワクチン接種グループに入れてほしいと希望していることがわかった。※現在の優先グループは、「医療従事者、60歳以上の高齢者、老人ホームの入居者およびスタッフ」の三種。

教職員連盟は政府に対し、定期的に接種関連のデータを公開するなどもっとワクチンの情報を提供していくよう促す。これには接種した人の数や年齢層、観察された副反応などを含め、接種推進の透明度を高める。連盟は、政府が教育宣伝を強化し、ワクチン接種の重要性をはっきりと説明するべきであり、もっと多くの市民が接種に参加するよう奨励すべきだとしている。また、調査結果に基づき、政府が教職員をワクチン接種優先グループに組み入れ、医療チームが学校へ出向いてワクチン接種を行う手筈を行うことも政府に提案する。教師はそれぞれの状況に応じて、「接種を受けるか否かを考慮し、一日も早く正常な学園生活を取り戻す備えをしてほしい」としている。

ニュースソース:Yahoo!ニュース転載の星島日報Sing Tao Daily

https://hk.news.yahoo.com/%E8%BF%914%E6%88%90%E5%8D%8A%E6%95%99%E5%B8%AB%E9%A1%98%E6%8E%A5%E7%A8%AE%E7%96%AB%E8%8B%97-%E6%95%99%E8%81%AF%E6%9C%83%E5%80%A1%E5%88%97%E5%85%A5%E5%84%AA%E5%85%88%E7%BE%A4%E7%B5%84-032700301.html

UAシネマ閉業。ハイテク劇場で伝統打破、IMAXを導入してエンタメの質を高級化。「映画ファンには否定しようのない功績を残した」

UAは映画館業界のリーダー的存在。その閉業は、香港へ進出するエンタメ関連産業の投資者に影響が出る恐れが。

UAシネマズが3月8日付けをもって全館閉業すると発表した。既に会社清算手続きを始めており、解雇対象の従業員は100名を超える。7日日曜日には既に予約チケット販売を停止していた。UAは香港で36年営業し、香港の映画鑑賞で多くの斬新な試みを取り入れた。その一つは「映像ナレーション」方式上演の『逆流叔Men On the Dragon』。ドラゴンボートの中年男性選手の物語を視覚障害者のために特別なイヤフォン設備を整え、映像をナレーションする音声を流しながら上映するという映画上映の限界突破の革新的な試みが行われた。UAはまた香港で最初の映画館でのIMAX上映を導入し、映画ファンを喜ばせた。

新型コロナの影響で収入が激減し、映画産業はUAシネマの閉業がドミノ倒し効果を引き起こすのではないかと憂慮しており、田啓文(香港電影工作者總會Federation of Hong Kong Filmmakers会長、俳優としては周星馳の『少林サッカー』出演)は月曜の朝ラジオ局のインタビューに答えて、「びっくりですよ。UAは業界牽引役の映画館だし、上映作品も特徴があって香港人が映画を選ぶ幅を広げてくれました。夏休み用の上映作はいつも初演の外国映画で、ヒットの時も不発の時もありましたけど、プログラムはよかったです。華語映画に比べると話題性では劣勢でしたが、観客にとっては良かったです。外国とシンクロしていて、海外ではすぐに上演できなかった作品でも、香港ではいち早く観ることができたこともあります」。


田啟文さんは、コロナ禍席捲中の状況で映画館のシートは半分しか埋められないことで経営は重い枷が課せられており、前にもUAが売却されると噂に聞いても、UAグループの映画館7館はどこも市内でもトップの立地条件に位置しているので、景気が悪くて救いの手を伸べる白衣の騎士が現れない状態で、最終的には一つの劇場のみ売却することになりましたが、「UAは売却するにしてもずっと業界のことをわかって経営してくれる人間が現れるのを待っていました。でももう維持することが出来なくなって、映画は存続自体が難しいです。マーケットも萎んでしまい、賃借料や人件費だけが上がっています」と言う。

田氏は「自分は映画業界人だ」とした上で、今回のことで投資者が香港に来ることに影響するのをいちばん心配している。「これだけの規模の業界牽引役の劇場が持ち堪えられないということは、香港ではやっていけない、ということは香港では投資をして映画を作れないということです」と言う。

香港影視協會〔Motion Picture Industry Association Ltd、MPIA〕で理事長を務める洪祖星氏(Crucindo HUNG, 狄龍國際電影有限公司代表)はテレビ局のインタビューに答えて、香港の劇場の内装が美しく現代的になったり、電話やネット予約が出来るようになったりしたことなど、UAの功績は見逃せないと指摘。「特に、IMAXはUAが筆頭になって始めたもの。この財団は香港の映画業界で莫大な働きを起こしました。劇場に行けばエンターテインメントもあるし飲食もある、こういう全部のことはUAから始まりました。今の現代的先進的な劇場のシステムを作るのにUAの貢献はほんとうに大きかったんです」と、同理事長は、「一昔前の映画館・劇場はゴキちゃんやらねずみやらは走り回るしシートも汚かった」と思い出を語る。

UAがIMAXの大画面を導入して大金を掛けて内装を改装し、コストは掛かったが、同理事長は「UAは映画ファンがくつろげる空間を提供することでファンを映画館に連れ戻し、映像作品のコピーの氾濫に対抗したのだ」と笑みをにじませて語る。「今回UAのことは映画館経営というのは本当に大変だと思わされます。賃借料も高いし、新型コロナのせいで劇場閉鎖一年以上に渡り賃貸料だけでも100数十万ドル。加えて、人件費・水道光熱費もあります。ビジネスの面で言えば、今の状態、香港の劇場はどこも赤字、大財団でなくとも、倒産するのは50%。今はただ持ち堪えるのみ。政府の支持も極わずか。それでもまさかUAが事業をたたむとは思いませんでした」。

洪氏の推測では、熱心に劇場経営する大財団が救世主のように現れて経営を引き継いだとしても、「今は大きく利益を出すのは難しい状態ですから、ここ数年は経営がトントンならましでしょう。賃借料が高すぎるので、営業利益が出たとしてもそっくり自分の収益にはできず、賃貸オーナーと半々にわけることになるでしょう。新型コロナの災難が大きすぎるので、収入が人件費をカバーできない可能性もあります」。

UAシネマは香港に七つの映画館がある:

  • UA MegaBox〔九龍・九龍灣Kowloon Bay〕
  • タイムズスクエア〔香港島・コーズウェイベイ〕
  • UA Cine Moko〔九龍・旺角モンコック〕
  • 青衣城〔青衣島・Maritime Square ショッピングモール内〕
  • 淘大〔九龍・牛頭角Amoy Plazaショッピングモール内〕
  • 大埔超級城〔新界北・Tai Po Mega Mallショッピングモール内〕
  • 東薈城〔空港に近いランタウ島の東涌Tung Chung・Citygate Outletsショッピングモール内〕

UAグループの「UA K11 Art House」劇場は今年2月末で営業終了済み。この映画館は2019年の夏休みに開幕したばかりだが、業界人の林建岳氏の率いる豊得麗グループに関連する劇場業務が買収されている。5600万香港ドルで、尖沙嘴Tsim Sha Tsuiちむ・さー・ちょいのK11 Musea 四階・五階を買収しており、ここに劇場運営と関連事業が所在している。契約期限は今年3月から2031年1月3日までとなっている。※つい一週間前に、コロナ感染防止の制限が緩んだところ、K11 Musea内の中華レストランで感染確認者のクラスターが発生したばかり。K11は、Museaの他、海沿いのかつてニューワールドホテルのあった場所にVictoria Docksidesを, またK11 Atelier, K11 Artusなどの建て替え
たビルを中心に拡大中。

コーズウェイベイ・タイムズスクエアのUAシネマは照明はついているが、既に入り口に柵が置かれている。
チケットカウンターは閉鎖済み。
UAアモイスクエア(ショッピングモール内)は頑丈に施錠されており、従業員の姿はない。
門の外には閉業する原因を述べるお知らせが張り出されていた。

さらば、UAシネマ!

紀愛華Ira KAYE氏は1985年香港でUAシネマを立ち上げ、以来36年間にわたりUAは香港市民のみなさんと共に成長して来ました。人生の異なるステージを通り、無数の明暗の時を過ごす間に、皆さん方の生活の一部となってきました。

UAはこの数十年来映画館経営に心を込めて、トップクオリティーでプロフェッショナルな劇場サービスを提供し、お客さまに最上のエンターテインメントをお楽しみ頂くべく努めてまいりました。遺憾ながら新型コロナと長期にわたる経営逼迫により、UAは即日2021年3月8日をもって全館閉業することになりました。これまで長きにわたり支えて頂いたお客様にはお詫び申し上げます。今回に決定は胸の痛む苦しいものには違いありません。私共はUAのお客様お一人お一人、従業員、パートナーのこれまでの励ましと支えに心より感謝しております。
注記:各方面の利益保障のため、UA シネマは既に清算手続きを開始しております。

九龍湾Kowloon BayにあるUA MegaBoxの映画館は閉鎖されて施錠済み。位於九龍灣的UA MegaBox戲院,重門深鎖。
UA劇場グループの一部であるレストランMadison’s にも「本店は閉業いたしました」というお知らせが貼り出されている。

UA閉業|大埔Tai Poに新しい映画館が今年開業する予定だったが、付近住民は20年待った夢が費える。

大埔〔新界北〕の住民の望みは費えた。UAシネマ(娯藝院線)グループが8日朝公式サイトにて映画ファンに別れを告げた。コロナの影響による経営不振で、止む無く全館即日閉館。既に会社清算手続きにはいっており、1985年から36年続いた業務を終了した。

映画ファンには苦いニュース、大埔の住民には失望。それというのも、UAシネマが早くも2017年11月時点で大埔超級城Tai Po Mega Mallの立体駐車場スペースに四つの上映ハウス、360席の二階建てのミニシアターを建設する計画を発表していたにもかかわらず、その計画が実現する前にUAの経営母体自体が解散することになった。劇場の基本設計は既に完成しており、営業開始することなく閉業に至った。

大埔地区にはピーク時で3つの映画館、「星輝」「鴻基」「銀星」があったが、いずれも2001年から相次いで休業し、エリア内には映画館がなくなっていた。住民が映画を見るには沙田Sha Tinの沙田新城市廣場まで出る必要があった。20年待った先にあったのは、UAシネマ全館が閉業というニュースだった。大埔UA シネマが「流産」してしまい、同エリアの住人がいちばん失望したほか、ネチズンもネット上掲示板に救いの白衣の騎士が現れないものか、あるいは映画会社のトップが経営を引き継ぐことはできないのだろうかと希望の言葉を残している。

ネチズンは白衣の騎士が現れて救い主になってくれないものかと希望を述べる。(ネット上サイトのスクリーンキャプチャ)

・大埔は映画館なくて十数年たつよ。
・大埔UAは建設中なのにつぶれちゃった。
・深水埗(さむ・そい・ぽう)に出来るって話もあるけど、その話も潰れて何にもない。
・又一城/D2 Placeも深水埗エリア。
十八区全部で数えると大埔だけが唯一映画館がない区。
・ほんとは今年できるはずだったのに。
・もとから期待はしてなかったけど、今になってほんとにオシャカになった。
・今になったらあの場所はどうするんだろうね?前は劇場前の入り口までちゃんと整備されていたのに。
・あれだけ大きいスペース、ドンキくらいならちょうどいいんじゃない?

ニュースソース:Apple Daily

https://hk.appledaily.com/entertainment/20210308/GWV74R4C3JGCNKLRVAYCS7KMZQ/