【香港ローカル ニュース Vol. 37】

コロナウイルスの拡大が収まりつつある中、昨年から続く市民のデモ活動と香港警察との対立がまた起こっています。今回は集合制限条例に違反するという理由で、記者をはじめ、未成年者も警察のターゲットとなっていました。今後も続くであろう対立に関して、今回は2つの記事をピックアップしました。

▶︎香港警察は引き続き旺角市民に街頭尋問 観光バス二台で数十人を連行

香港警察は、旺角に集まっていた市民を追い散らす行動を夜中まで続け、午前零時ころには観光バス二台で数十人を連行した。警察は街頭での尋問を何度も行い、これにはインタビュー記者も含まれており、記者に撮影するなと要求する場面もあった。

  警察は夕方から、旺角の山東街から西洋菜南街一帯で市民を駆逐し始め、報道記者も胡椒スプレーを浴びせられて、すぐに道の脇に寄って目や皮膚を水で洗い流していた。

  警察はその後も数十人に街頭尋問を行い、ここでも20名を下らない報道記者が含まれ、一人ひとり記者証のチェックが行われた。市民の一部はその後にパトカーに乗せられた。警察はボーダーラインを引き、これらの人物のプライバシーが明かされないようにと、記者に録画・録音をやめるように要求した。報道陣が記者証のチェックをされている間、警察側は録画を撮っており、記者は身分証と記者証を掲げるよう求められ、カメラに向かって姓名と、身分証番号・所属団体の名称を唱えさせられた後、やっとその場を離れることを許された。

  この一連の事件の間に女性1名が警察に涙ながら訴えていた。当日12歳と14歳の娘2人と母の日を祝ってベトナム料理店で夕食を食べていたところ、警察の現場立ち入り行動に巻き込まれ、娘と離れ離れになっていた。その後娘2人は警察に街頭で引き止められていたことがわかったが、まだ身柄が自由にされていない。

  同じく旺角の洗衣街公園の向かいには、多勢の警官がおよそ20人の市民を街頭尋問し、市民に対し店のシャッターに顔をむけて一列に並ぶよう命じた。警官の一部は付近の路地でも街頭尋問を行い、報道陣がインタビューしようと近づくと強烈なフラッシュライトを当てられ、警察の公務執行中であるからという理由で、記者に離れるよう命じた。

出典:Yahoo! HK ニュースまとめサイト ニュースソース:香港電台HKRT -港聞(香港ローカルニュース)からの転載

https://hk.mobi.yahoo.com/news/%E8%AD%A6%E6%96%B9%E7%BA%8C%E6%96%BC%E6%97%BA%E8%A7%92%E6%88%AA%E6%9F%A5%E5%B8%82%E6%B0%91-%E5%85%A9%E6%9E%B6%E6%97%85%E9%81%8A%E5%B7%B4%E8%BC%89%E8%B5%B0%E5%B9%BE%E5%8D%81%E4%BA%BA-170405160.html

▶︎香港警察側の説明:「警察署に連行された2名の学童は逮捕されたのではない。」最終的に保護者へ引き渡される


  香港警察の示すところでは、昨晩(5月10日日曜日)に尖沙嘴 Tsim Sha Tsuiの現場から記者であると自称する2名の未成年者、それぞれ13歳の男子学童と16歳の少女がいたが、2人が未成年であることと、安全上の問題を考慮に入れ警察署に連行したが、保護者と連絡をつけて身柄引き取りに来るよう計らった。2人の保護者はいずれもなぜ警察署に連行されたのか理由を了解した。

  警察は、昨晩(日曜日)に人が集まったのは、集合制限条例に違反する、つまり公衆の場で8人を超える集合を禁止する条例に違反するものであり、数回の警告を行ったと強調する。ウイルス感染の厳戒態勢の下、どのような人の集合であろうともウイルス感染拡大の危険性があることを強調すると同時に市民はどのようなものであれ禁止されているグループ行動・集合には参加しないように呼びかけている。警察はさらに、どんな違法行為も許されるべきではなく、厳密に法の執行がなされねばならないと言っている。

出典:HKRT 香港電台網站 中文新聞2020-05-11 HKT 13:06
https://news.rthk.hk/rthk/ch/component/k2/1525447-20200511.htm‎