【香港経済を追え vol. 15】
香港政府財政予算案2020-2021が発表される
経済苦境脱出の各種施策を含む
香港永久居民(永住権保持者)には香港ドル1万ドルの手当てが出るということが含まれているが、実際の給付は8月以降になるのではとの予測がされている。
・18歳以上の永住権市民(外国籍を含む)には、一人1万ドルの給付金。
・2019/20税務年度で、上限2万香港ドルで100%の給与所得と個人所得税徴収を減免。
・2020/21年度について、住宅物件のレーツ(不動産使用の公課)を一戸あたり、四半期毎に1,500香港ドルを上限に減免。
政府の財政予算案は、15年ぶりの378億香港ドルの赤字予算となるこも注目される。さらに次年度の赤字は1391香港ドルに及び、これはGDPの4.8%に該当。
福利関係のほか、
・海浜開発工事に65億ドルをプール。ビクトリアハーバーの両岸、延べ24キロに及ぶ整備を含む。
・2億ドルの予算請求で二酸化炭素軽減のグリーン基金を設立、充電施設方面の拡大計画に20億ドルを開発牽引用に支出。
・IT交通システム関連に10億ドルをプール。関連する自動車などのイノベーション技術研究を進める企業への助成を行う。
・香港初めてのジオスペース実験所設立に6000万ドルをプール。
・統合化デジタルプラットフォームに1億ドルを支出。デジタルデータ融合・情報交換の環境整備に。
香港政府 財務長官が26日に記者会見で明らかにした予算報告の詳細は、香港政府の公式ウェブサイトから、PDFの英語版・中国語版をダウンロードして閲覧することが出来ます。
原文出典(英文版)
https://www.budget.gov.hk/2020/eng/pdf/e_budget_speech_2020-21.pdf
原文出典(中国語版)
https://www.budget.gov.hk/2020/chi/pdf/c_budget_speech_2020-21.pdf
ニュース記事出典: 立場新聞 The Stand News